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時は 2008.7.20. 夏休みを迎えた草薙 武(くさなぎたける17歳)は、家族団欒で旅行から帰ってきた所だった。お金が無く、旅行に行くにもギリギリで、精一杯だった。然し親子関係は良く、弟の達也と妹の愛美にも優しい、お兄ちゃんだ。この最高な家族を見て、全ての人が羨むだろう。 然し、自体は急変一転した。 母「武ー。これポストに入ってたけど、武宛みたいよ。」 俺宛?珍しい。高校3年になったばかりだから、家庭教師とかの資材か? ビリビリビリ! 武は徐に手紙を破き、開いた。その中には一通の手紙。あと地図まで入ってる。 武「なになに?え~っと」 椅子に逆に座り、どうでもよさそうな手紙を適当に読み上げた。 然し、注目する内容が武を釘付けにさせた。 武「デリートゲームに参加することが決定致しました。真におめでとうございます。地図を同封しましたので、本日、地図通りの会場に足を運んで下さいだと!?」 武は同封してあるもう一枚の紙を見て愕然した。 武「これは殺されるか、殺されないかのデリートゲームです。最後まで生き残った者には賞金一億円を差し上げます。だが、ゲームに失敗した者は……殺されます。」 殺される?頭の中にその言葉しか受け付けてくれなかった。 母「どうしたの~?」 今の現状を全て母に話した。 母「うそ…だよね。嘘だよね!」 母は号泣をしてしまった。 母「勿論行かないでしょ?武?」 武「俺…行くよ……」 母「駄目!!駄目!!武、死んだらどうするのよ~?」 武にも涙が流れてきた。怖い、怖いけどやってみたい。自分の限界に挑戦をしてみたい。更に、生き残ったら一億円が貰える。貧乏家の俺達には大歓迎だ。 武「俺やる!家族の為に頑張ってみるよ!!」 武の安堵に同情したのか、母はこれ以上、口を挟まなかった。 弟「お兄ちゃん行っちゃうの?」 妹「必ず帰ってくるよね。」 武は、しゃがんで2人の頭を撫でながら 武「ああ!戻ってくるに決まってるだろ~!少しの間、お兄ちゃんが居なくても大丈夫だよな?」
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