不覚騒動

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バンバンバンバンバンバンバン!!!! 犯人は爆笑をしながら、人々を次々と射殺していく。 「ハハハハ!ワッハハハハハ!!」 絹木「潰しに行くづらぜよ」 武「馬鹿なことを言うな。万が一があったら死んじゃうんだぞ!」 絹木「じゃ~万が一が起こらなきゃいいんだろ~」 苦笑ながら犯人の所に行く準備を整えた。 武「止めろ絹木。死ぬぞ!俺が行く!」 絹木の頭に血が昇った。 絹木「俺が行くからいいづら!!お前が行ったら、今までの出来事が水泡に帰することになるぞ!」 武「……………」 俺は何も言えなかった… 絹木は麻酔銃をポケットから取り出し、犯人の所に歩み寄った。 絹木「おい、貴様」 犯人は爆笑をピタリと止め、絹木に目を向けた。 「君誰~~?」 犯人は絹木を子供扱い言葉で問い掛けた。 絹木「てめえ、人を殺して、よく笑ってられるなー」 絹木は、あしらうように発声した。 犯人は、銃を向けながら、絹木に近付いて行く。 スタ…スタ…スタ… 絹木は危険を察知したのか、麻酔銃を地面に落とし、手をお手上げ状態にした。 「ボクの名前は…白壌って言うんだ~」 絹木「し……しらづち…」 絹木は額から滴をポタリと落とし真剣な顔で、白壌を見ている。 白壌「君はこの状態を見てどう思う??みんな生きてたのに死んじゃった~~あはは~~~」 白壌は嫉けにハイテンションで、飛び跳ねている。 絹木「何故こんなことをやった。」 白壌「みんなのことを助けてあげたんだよ~」 白壌は悪びれもせず、逆に開き直っている。 絹木「誰も助けてなんか一言を言ってないだろ」 絹木は手をあげながら、白壌を睨み付けた。 白壌「はぁ?」 白壌の表情は一転し、絹木を睨み返した。 カチャ……… 白壌は引き金を引き、絹木に向けた。 白壌「バイバ~~~~イ」 バキュン!!! 絹木の腹部に銃弾が刺さった。最悪なことに心臓だ。 絹木はそのまま倒れた……… うわーーー!!!! 場内はピークを越え、皆が逃げ出した。 ダダダダダダ!!! 武も人々に押され、外に出てしまった。 武「絹木………」ポタ… 俺は泣いてしまった………俺があいつを止めておけば………一生悔やむことになるだろう。 あの男は桑田の仲間でも無さそうだし、一体何者なんだ。 ワアワア 場内がまた騒ぎ始めた。 トコットコ… 白壌が出てきたのだ。
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