ゲーム詳細

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草薙は会場に到着した所だった。会場の大きさは、東京ドーム1つ分の大きさで、既に30人位は集まってるんではないかと思われる。 心臓はバクバクで、今にも破裂しそうな勢いだ。足はガクガクで、両手でリュックサックをガッチリと握っている。 PM3:00 開会式 体育館のステージみたいな所から、スーツ姿で、若い1人の男がマイクを持って歩いてきた。 男「皆さん。よくぞ、来てくれました。参加者は丁度100人。全員来てくれました。貴方達は選ばれし者です。デリートゲームを存分に味わって下さい。」 間を置かず、1人の中年の男が突っ掛かった。 中年の男「なんだと!なんの為にこんなゲームをやらなきゃいけないんだ!!」 司会「おやおや。一億円をプレゼントするんですよ。こんな美味しい話は何処にもありません。」 男「うるせえ!一億なんていらねえんだよ!!今直ぐに中止させろ!!!」 間を置かず、司会者ははポケットから拳銃を取り出し、銃声とともに男の脳天をぶち抜いた。 バン!!!!!!!! 男は無抵抗で倒れ、瞬間的に大量の血が吹き出た。場内は騒然。俺は足の震えが絶頂に達した。腰が抜けた人も中にはいるだろう。それ程の衝撃的な出来事だった。 司会「あ~あ。これで参加者は99人か…仲良く全員でやるつもりだったのにな……」 司会の男は俺達を見下し、舌をペロっと出した。おまけ付で笑い出している。 司会「あなた達も逆らったらコレになりますから、十分に注意をした方がいいですよ。良い例になったでしょう。ッフ」 ステージの奥から又、スーツ姿の男が出てきて、倒れている死体を処理した。 司会「余計な邪魔が入って、ゲームの内容の照会が遅れました。」 司会は言いながら、銃をゆっくりポケットにしまった。 司会「ゲームの内容は全てで3種類。3種類全てをクリアしたら賞金一億円を差し上げます。クリア人数は無制限です。」 参加者「わかったから、早くゲームの詳細を教えろよ!」 待ちきれなかったのか、1人の参加者が口を挟んだ。 司会「これは失敬。それではゲーム内容を説明します。」 司会者は悪そうな目付きで言った。俺は唾をゴクリと飲み込んだ。
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