感謝の砂 ②

6/8
前へ
/44ページ
次へ
  歩いて程なく、目的の場所に着いた。   崖の近く、遥か下方に谷底を臨む小高い土地。   美しく健気に咲き誇る花。 青い花弁を湛え、たたずんでいる。   『枯れかけてたんだ…でね、お水をあげても元気にならなくて…』   少年は問わず語りを始めた。  
/44ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加