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山間の小さな村へやって来た。
ここでは、手の平を目一杯にひらいた位の大きさのビンを首から下げる風習がある。
新生児に、村長から贈られるのだ。
中には青い不思議な色合いの砂がビンの半分まで入っている。
これを、一生 首から下げて過ごす。
どんな時も肌身離さず、生まれ、育ち、死ぬまでをビンと共にするのだ。
誰かに感謝した時、ありがたいと思った時、その相手のビンに青い砂を注ぎ入れる。
これが、この村の礼であり文化だった。
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