現実世界

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目を開けた 視界にうつったのは寝室の天井 体はベッドから右に落ち仰向けになっていた 寒かったのもこのせいだろう 体を起こすとリビングからザーという音が聞こえてきた つけっぱなしの電気で明るい部屋から見える窓の外は暗闇 向かいのマンションは全て明かりが消えている 深夜だ ということはリビングから聞こえるのはテレビの砂嵐だろう 仕事帰りで疲れてそのまま寝てしまったか… まだスーツ姿のままの自分がそれを物語っている 先ずテレビの電源を消しに行こう ベッドにつかまり立ちしてリビングに向かう
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