第4章~生きていた刺客~

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烈火「…強えぇ」 烈火達は戦慄の眼差しでジョーカーを見つめていた。 ジョーカー「油断せぇへんかったらこんなもんですわ♪」 と、その時、倒れていた門都がふらふらになりながら立ち上がった。 門都「…おれは…はぁはぁ…まだ…ただがえる…!」 再びジョーカーが門都に向き直り、帝釈回天を構えて言った。 ジョーカー「ワレしつこいわ。…しつこいヤツは嫌われるで!」 血まみれになりながらも門都がジョーカーへと迫る。 門都「おれ…こんなとこで死ぬ…ナイ!!」 ジョーカー「…ワレはここで死ぬんや。 帝釈回天!!重力値マイナス最大!」 門都の一撃を軽々と受け止める。 ジョーカー「…これでバイバイや」 そう言うと、軽々門都を持ち上げ、空へ向かって投げ飛ばした。 ものすごい速さで門都が空へと飛んでいく。 門都「が?!ぐがぁぁぁぁ!!」 ジョーカー「ワレの体重は今空気より軽い状態や。 …そのまま大気圏で燃え尽きぃ!」 今度こそ終わりである。 こうして門都vsジョーカーは、ジョーカーの圧倒的勝利で幕を閉じた。 ジョーカー「皆さん、お待たせしました♪ 先を急ぎましょ♪」 小金井「ジョーカーすげー強いじゃん!!」 ジョーカー「帝釈回天は屋内戦より屋外戦の方が本領発揮できるんですわ」 水鏡「これから戦う相手は門都より強い連中ばかりだろう。 平和な現代と違い、毎日が戦いの戦国の世で生き残ってきたやつらが相手なんだからな」 風子「…そうだね。気持ちを引き締めないとね…」 土門「…ああ!」 烈火「よし、先を急ごう」 狼燕「…そうか。門都が敗れたか。 ふふふ…楽しませてくれる…」 部下「圧倒的な戦いだったようです。 やつら、相当できるかと…」 狼燕「その方がこちらも楽しめるというものだ」 ??「狼燕様。次は私に行かせて頂きたい」 狼燕「そう慌てるな。次の作戦は考えておる。いかにやつらが強いとはいえ、この建物に乗り込んでくれば多勢に無勢。 敗北は避けられんと踏んでいるはず。 そこでだ。武道大会形式で決着をつけたいと思っておる。 その方が楽しめるであろう?くっくっく…」 部下「しかし狼燕様!」 狼燕「あやつら程の実力者を正面から相手にすれば、こちらの兵にも多大な損害が出る。 この方が被害が少なく済む」 ??「さすが狼燕様…素晴らしいお考えだ」 狼燕「直ちに武道大会の準備をさせろ!」 部下「はっ!!」
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