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烈火達は、狼燕の拠点となっている富士山の近くまで来ていた。
時刻は昼過ぎ。
辺りは見渡す限り樹海が広がり、太陽の日差しを受けた木々や地面が水分を蒸発させ、高温多湿となっていた。
風子「あ~!!暑い!汗で服が体に張り付いて気持ち悪い!」
風子が我慢出来ずに叫ぶ。
烈火「暑いのはみんな一緒なんだから我慢しろよ!
狼燕のアジトはもうすぐそこなんだからよ!」
心なしか覇気のない声で烈火。
水鏡「しかし…確かにこうジメジメしていると参るな…」
額の汗を拭いながら言った。
土門「へぇ…お前が弱音吐くなんて珍しいな」
意外そうに土門。
ジョーカー「烈火さん、ここらでちょっと休憩しませんか?
みんな疲れとるで」
小金井「ジョーカーの言うとおりだよ。
狼燕のアジトに着いた時に、疲れて戦えませんじゃ笑えないよ」
烈火は少し考えた末に、
烈火「わかった!ここでちょっと休もう!」
ということで、しばらくリラックスタイムである。
それぞれ自由に休憩する中、小金井がジョーカーに尋ねる。
小金井「ねぇジョーカー、前から気になってたんだけど、なんでそんなカッコしてるの?」
ジョーカー「ああこの服か?
これはな…たまたま近所の劇団からちょろっと拝借してきたモンやねん♪」
「……………」
小金井「…意味は無いの?」
ジョーカー「あらへん!
素顔隠せたら何でも良かってん♪
ほら自分シャイやから♪」
「………………」
小金井「さて…ちょっと散策してこよ…」
ジョーカー「なんやその蔑んだような目ぇは!?
ちょ!小金井ちょ~待ちぃ!」
こんな感じである。
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