第4章~生きていた刺客~

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烈火達は、狼燕の拠点となっている富士山の近くまで来ていた。 時刻は昼過ぎ。 辺りは見渡す限り樹海が広がり、太陽の日差しを受けた木々や地面が水分を蒸発させ、高温多湿となっていた。 風子「あ~!!暑い!汗で服が体に張り付いて気持ち悪い!」 風子が我慢出来ずに叫ぶ。 烈火「暑いのはみんな一緒なんだから我慢しろよ! 狼燕のアジトはもうすぐそこなんだからよ!」 心なしか覇気のない声で烈火。 水鏡「しかし…確かにこうジメジメしていると参るな…」 額の汗を拭いながら言った。 土門「へぇ…お前が弱音吐くなんて珍しいな」 意外そうに土門。 ジョーカー「烈火さん、ここらでちょっと休憩しませんか? みんな疲れとるで」 小金井「ジョーカーの言うとおりだよ。 狼燕のアジトに着いた時に、疲れて戦えませんじゃ笑えないよ」 烈火は少し考えた末に、 烈火「わかった!ここでちょっと休もう!」 ということで、しばらくリラックスタイムである。 それぞれ自由に休憩する中、小金井がジョーカーに尋ねる。 小金井「ねぇジョーカー、前から気になってたんだけど、なんでそんなカッコしてるの?」 ジョーカー「ああこの服か? これはな…たまたま近所の劇団からちょろっと拝借してきたモンやねん♪」 「……………」 小金井「…意味は無いの?」 ジョーカー「あらへん! 素顔隠せたら何でも良かってん♪ ほら自分シャイやから♪」 「………………」 小金井「さて…ちょっと散策してこよ…」 ジョーカー「なんやその蔑んだような目ぇは!? ちょ!小金井ちょ~待ちぃ!」 こんな感じである。
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