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ランチタイムにすることにした烈火達。
柳が手に持っていたバスケットを開く。その中にはとても美味しそうなサンドイッチやパイが入っていた。
「これはね、私と風子ちゃんと二人で作ったんだよ♪いっぱい食べてね!」
満面の笑顔だった。
烈火は目の前に広がった食べ物を眺めた後、風子に目をやった。
「風子って料理できんのか?!」
「失礼なこと言うな!高校の時はできなかったけどさ、卒業してからママに習ってたんだよ!」
なぜか少し恥ずかしそうである。
「へぇ~…ちったぁ女らしくなったじゃねぇか。どれどれ…」
そう言うと烈火はサンドイッチを一つ手に取り、一口で平らげた。
「おぉ!うまい!こりゃイケるぜ!」
同じくサンドイッチを食べた水鏡も、
「うん、確かに美味しい」
「風子ちゃん、みんな美味しいって!頑張って作った甲斐があったね!」
嬉しそうに柳が言った。
風子は少し照れくさそうだったが、満足そうに言った。
「風子様が本気になれば料理くらい楽勝よ楽勝!」
「これで、その男勝りの正確をどうにかすりゃあ女らしく見えんのにな~」
笑いながら烈火が言う。
「う、うるさいなぁ!ほっとけ!」
などと、楽しくお昼ご飯を食べている烈火達だった。
なお、土門はよほどお腹が空いていたのか、一言も喋らずに夢中で食べ物を頬張っていた。
食後の休憩中に、現在地と目的地を確認し、これから進むルートを決めた烈火達は、休憩を終え、火影の里に向けて再スタートした。
後数キロ歩けば火影の里である。
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