第1章~火影の里~

8/16
前へ
/67ページ
次へ
またまた歩くこと数時間後、烈火達は目的地である火影の里の近くまで来ていた。 「地図によるとこの辺のはずなんだけどな…水鏡、ちょっと見てくれないか?」 そう言って水鏡に地図を渡す。 火影の里が記してある地図と今の地図を見比べた水鏡は、辺りを見渡し、 「確かに地図によればこの辺りだな」 横から地図を覗き込んだ土門が、 「もう数百年以上前に滅んだ里だからな…痕跡ゼロって可能性もあんじゃねぇの?」 確かに、普通に考えればその可能性は大いにあり得る話だ。 しかし烈火は、 「地図によるとそこそこの規模の里だったみたいだから、ちょっと手分けして探してみようぜ」 そんな烈火の意見に乗った風子が、 「そだね。せっかくこんな山の中まではるばる来たんだ。手ぶらで帰るのは勘弁だしね」 二手に分かれて探すことにした烈火達。チーム分けは恒例のジャンケンで決められ、烈火・水鏡・柳チームと、土門・風子チームに分かれて探すことに。 「土門、風子。ここは携帯の電波も入んね~からあんまり遠くまで行くなよ!何か見つけたらこいつで連絡してくれ。」 そう言って烈火はロケット花火を渡した。 「何でそんなもの持っているんだ…」 呆れたように水鏡。 「まぁ花火屋だからなウチは。とりあえず、合図があったら一度この場所に集合しよう」 「わかった!」 「んじゃおれらはあっちの方を探してくるぜ!」 そう言って二人は林の中に入って行った。 残った三人は、 「それじゃあおれ達は反対側を探そうぜ」 「なんか宝探ししてるみたいでワクワクするね!」 「柳さん、はしゃぐのはいいけど、足元に気を付けて下さいね」 「とりあえず行こうぜ」 こうして二手に分かれた烈火達は火影の里の痕跡を探し始めた。
/67ページ

最初のコメントを投稿しよう!

381人が本棚に入れています
本棚に追加