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またまた歩くこと数時間後、烈火達は目的地である火影の里の近くまで来ていた。
「地図によるとこの辺のはずなんだけどな…水鏡、ちょっと見てくれないか?」
そう言って水鏡に地図を渡す。
火影の里が記してある地図と今の地図を見比べた水鏡は、辺りを見渡し、
「確かに地図によればこの辺りだな」
横から地図を覗き込んだ土門が、
「もう数百年以上前に滅んだ里だからな…痕跡ゼロって可能性もあんじゃねぇの?」
確かに、普通に考えればその可能性は大いにあり得る話だ。
しかし烈火は、
「地図によるとそこそこの規模の里だったみたいだから、ちょっと手分けして探してみようぜ」
そんな烈火の意見に乗った風子が、
「そだね。せっかくこんな山の中まではるばる来たんだ。手ぶらで帰るのは勘弁だしね」
二手に分かれて探すことにした烈火達。チーム分けは恒例のジャンケンで決められ、烈火・水鏡・柳チームと、土門・風子チームに分かれて探すことに。
「土門、風子。ここは携帯の電波も入んね~からあんまり遠くまで行くなよ!何か見つけたらこいつで連絡してくれ。」
そう言って烈火はロケット花火を渡した。
「何でそんなもの持っているんだ…」
呆れたように水鏡。
「まぁ花火屋だからなウチは。とりあえず、合図があったら一度この場所に集合しよう」
「わかった!」
「んじゃおれらはあっちの方を探してくるぜ!」
そう言って二人は林の中に入って行った。
残った三人は、
「それじゃあおれ達は反対側を探そうぜ」
「なんか宝探ししてるみたいでワクワクするね!」
「柳さん、はしゃぐのはいいけど、足元に気を付けて下さいね」
「とりあえず行こうぜ」
こうして二手に分かれた烈火達は火影の里の痕跡を探し始めた。
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