感染ー1ー

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「被害者のパソコンは今俺の仕事場にある。被害者の関係者にお前が聞きたいことを聞いていいから。」 あたしの…聞きたいこと…。 「お前がいなきゃ、事件は解決しない。」 きっぱりと、雅人は言い放つ。声は、真剣そうだった。 「2年前の事件は、お前がいなかったら解決しなかった。きっと、もっと被害者が出てた。」 「…でも、それは雅人さん達が色々助けてくれたから…。」 一人だったら、きっと何も解決出来なかった。 きっとすぐに諦めてた。 2人がいなかったら、きっと…。 「…お前はどうしたい?」 ぐさりと、雅人の言葉が奈々を突き刺す。 「奈々は、どうしたいんだよ。」 「…あたしは、」 あたしは… あたしは… 「事件を…終わりにしたい。」 あ…言っちゃった…。 やっぱり、後戻りなんて出来ない。
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