感染ー1ー

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「ついたぞ。」 一軒の家の前で車が止まった。 バタンッ… 車を降りて、雅人の後について玄関の前に行った。 ビンポーン… 「…いないみたいだな。」 ピンポーン… 「雅人さん、いいよ、帰ろう。」 奈々が雅人の袖を引っ張っていると、 「あの…家に何か御用ですか?」 背後から声が聞こえて振り返ると、そこには中学生くらいの少女が立っていた。 「ここ、あなたの家なの?」 「はい。そうですけど…。」 チラッと少女の手元を見るとスーパーの袋を下げていた。 「…あの、亡くなった黒岩静絵さんについてちょっと伺いたいことがあるんですが…。」 「…姉の?」 少女は不思議そうな目で2人を見上げる。 …やっぱり妹さんだったか…。
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