感染ー1ー

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「あたしが高校生の時の話しなんだけどさ…。だからあたし、この事件の犯人を許せないの。」 忘れたつもりでいた。 正直、忘れたかった。 思い出せば辛くなるだけで。 でも、どうしても犯人を許せないでいた。 「辛いと思うけど…知ってることを話して欲しいの。」 少女はこくりと頷き、小さな声で話し出した。 「あの日…姉が死んだ日…あたしは姉を起こす為に部屋に行きました。部屋には鍵がかかっていましたが、おかしいなと思いながらも合い鍵で部屋を開けました。」 やっぱり…内側から鍵か…。 「姉は床に倒れていました。頭からは血が…足には赤い斑点みたいのが沢山…ありました。」 レンガで叩いたから鬱血したんだ…。 「手にはレンガが…初めて見るものでした。」 「…他に何か気になった事は、なかった?」 「…パソコンが、新しくなっていました。」 「パソコンが…新しく?」 それは、一体…?
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