靴磨きの少年と探偵

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            「これが、先生がお見えになるまでの顛末です」 「成る程。…その時のパルテさんは、いつもと変わらない雰囲気だったんですね?」 「クァフフフ。全く、先生の物好き加減にはほとほと感心させられますな!」    町外れの一軒家。夕焼け空の美しい、大陸の黄昏時。  小さな円卓を三人が囲む。 「真実に勝る物語はありません。私はただそれを理解し、模索し、真意を見定めるだけですよ。」  先生と呼ばれたその人は、戦闘に長けたエルフ族の亞種―イレケイ族の青年である。   「うむむ…。我が輩には分かりかねる言葉ですな。」
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