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神「北海道の人って、冬、家でストーブたきながら、半袖でアイス食べるって聞いたんですけど、本当なんですか?」
私「本当ですよ。(笑)笑えるでしょ。」
神「へぇー、本当なんだ…。」
そう話しながら、神田先生は光の立ち具合をみていた。
やっぱり時間がたつのが早い。
40分なんてあっという間だ。
しかし、先生は時間があいているらしく、規定時間の40分を過ぎても、まだ光と遊んでいた。
神「やっぱり、子供を扱うのは難しいなぁ。」
私「私も、たまに思うことあります。」
他の親子は、帰っていくのに、神田先生は光と遊んでいた。
時間をみたら、30分オーバーしていた。
私「先生、時間大丈夫ですか?」
神「あら?時間過ぎていた…。お母さん、ごめんなさい。僕、夢中になりすぎました。」
先生、熱心すぎる、光も楽しそうだし、こういう人が光の父親だったらいいのに…。
心の中でひそかに思っているのだった。
神田先生に、訓練表を渡して、私は光と帰る準備をしていた。
神「お母さん、遅くなりましてごめんなさい。」
私「いいえ、光も楽しそうだし。」
訓練表を返してもらい、私は、訓練室から出た。
神「また、二週間後に。何かありましたら、電話くださいね。」
私「はい。」
エレベーターに乗り、三階まで行こうとした時、神田先生が光を持ち上げた。
神「お母さん、重いでしょ?僕が光君下まで連れて行きますよ。」
私「えぇ…。すいません…。」
二人でエレベーターに乗り、3階まで行った。
私は、この時、ひそかに、恋心が芽生えていってしまった。
私「先生、すいません。」
神「お母さん、受付済ませてください。それまで、光君見ててあげますよ。」
受付のお姉さんに、訓練表を渡して、診察券をもらった。
看護士さんが言った。
看「お母さん、光君の診察の事ですけど、もうじき、初めの診察から2ヶ月たちますね。いつ頃、診察できるか調べてみますね。」
私「お願いします。」
神田先生は光と遊んでいた。
看「お母さん、来月の10日、大丈夫?」
私「大丈夫ですよ。」
看「それじゃ、その日に訓練も入れてもらいましょうか?」
私「その方がよさそうですね。」
看護士さんは内線を使い4階にある、理学療法士の部屋に電話する。
看「そっちに神田君います?」
…あそこにいるし…。
看「いないんですか?どこにいるんだろう?」
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