夏の俺

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  『………くん………が………から、……………て-…』 誰かが俺に言う。 『…くん…わたしが……から、だから……てー…』 白い霧の世界で、その声は響いていた。 『凱くん。わたしが……から、だから……てー…』 その人が段々に見えてきた。 『凱くん。わたしが歌うから、だから弾いてー…』 それは懐かしいものだった。 俺が見たその夢は… 悲しい 悔しい 俺の後悔の記憶だった。    
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