夏の女の子

2/8
4人が本棚に入れています
本棚に追加
/37ページ
【部活】 「ねぇ!!岳羽くん!!」 いきなり俺を誰かが呼んだ… …教室の自分の机… それと俺は寝ていたらしい、寝ぼけた目で時計をみると…もう放課後 「いつも、面倒そうだねぇ岳羽くん!!」 俺を〝岳羽くん〟と呼ぶ女の子 こいつは…佐藤綾 隣りのA組の女の子 突然だけど俺は部活は吹奏楽部である。在籍はしてるが、活動には参加していない俺 帰宅部のようにできればいいが…ウチの学校は部活に所属しなければならない…というのは部活をやってない生徒を俺は見たことがない。 ただピアノが側にあればどこの部でも良かったのであり、入部届出に吹奏楽と書いたのだ。 俺は一度も部活に参加していない。吹奏楽部だからね…鍵盤楽器のピアノはねぇ… そんな俺を毎回部活に誘う綾 綾は吹奏楽部でフルート組 なぜか俺の吹奏楽部在籍を知っていて、よくわからないが俺を心配してくれている。 「どうしたら部活に来てくれるの?岳羽くん!!」 綾は怒ってるのか心配しているのかわからない表情で俺を見る。 「俺は吹奏楽はやらねぇ…来る来ないも俺の自由だろ、つーかお前に関係ねぇだろぅ」 俺は飽きれ顔で綾に愚痴り、最後にため息を吐く 綾が俺を部活に誘うのは、もう一年もなる。あきらめってのを知らないのか… 綾には悪いと思っている。 でも俺には何かが抜けてて… 何かが足りなくて… ただ…何かを探していて  
/37ページ

最初のコメントを投稿しよう!