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【部活】
「ねぇ!!岳羽くん!!」
いきなり俺を誰かが呼んだ…
…教室の自分の机…
それと俺は寝ていたらしい、寝ぼけた目で時計をみると…もう放課後
「いつも、面倒そうだねぇ岳羽くん!!」
俺を〝岳羽くん〟と呼ぶ女の子
こいつは…佐藤綾
隣りのA組の女の子
突然だけど俺は部活は吹奏楽部である。在籍はしてるが、活動には参加していない俺
帰宅部のようにできればいいが…ウチの学校は部活に所属しなければならない…というのは部活をやってない生徒を俺は見たことがない。
ただピアノが側にあればどこの部でも良かったのであり、入部届出に吹奏楽と書いたのだ。
俺は一度も部活に参加していない。吹奏楽部だからね…鍵盤楽器のピアノはねぇ…
そんな俺を毎回部活に誘う綾
綾は吹奏楽部でフルート組
なぜか俺の吹奏楽部在籍を知っていて、よくわからないが俺を心配してくれている。
「どうしたら部活に来てくれるの?岳羽くん!!」
綾は怒ってるのか心配しているのかわからない表情で俺を見る。
「俺は吹奏楽はやらねぇ…来る来ないも俺の自由だろ、つーかお前に関係ねぇだろぅ」
俺は飽きれ顔で綾に愚痴り、最後にため息を吐く
綾が俺を部活に誘うのは、もう一年もなる。あきらめってのを知らないのか…
綾には悪いと思っている。
でも俺には何かが抜けてて…
何かが足りなくて…
ただ…何かを探していて
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