イエティー

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それに対して、足跡を残した動物は、写真を見る限り明らかに二足歩行生物である。ではやはり、ヒマラヤには未知の巨大類人猿が棲息しているのだろうか?1954年、デーリー・メール紙はイエティ捕獲を目的とする遠征隊を組織し、3ヶ月にわたってヒマラヤを探索した。残念ながら、雪男を発見することはできなかったが、一つだけとびきり貴重な情報を入手した。この土地に散在するある僧院に“イエティの頭皮”が保存してあって、聖なる遺物として礼拝の対象となっているという。問題の頭皮は円錐形で、毛に蔽われ、中央部には鶏冠があった。しかし分析の結果、問題の頭皮はネパールに棲むサザン・セローという山羊の一種の毛皮を、蒸気で整形して頭皮に似せた偽物であることが判明した。
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