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(どこのどいつか知らないが、用件だけ言ってこっちの質問には一切答えないたぁーどーいうことだ?
しかも、人が一休みついてた時にメール寄越すし…
大っ体、いつきの携帯使って連絡してくるなんて、なんで自分の使わないんだよっ
ん?てか俺も、こんなに気になって苛々して、……結局部屋まで来るだなんて、なんて友達思いなんだろうか)
軽く自画自賛しながら気持ちを落ち着かせて、目の前の扉を睨む。
こうやってこの扉の前に立つのは二回目だ。
あの時は、久しぶりの──最悪の再会を果たした時で。
今俺を悩ませている全てが、この部屋の中につまってる。
──ピンポーン
最初にインターホンを一回鳴らすと、腹いせに京哉は連続で押し続ける。
ピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーン…‥
「開いてるよっ」
が、連続ピンポンなんか聞こえないかのように、平然と開いたドア。
……と、高めの声。
驚いて開いた扉を見れば、首を傾けた姿勢の……制服を見れば二年生。つまり、同い年。
「お前か?メール寄越したのは」
顔をひきつらせて京哉はそいつに問い掛けた。
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