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「正確には僕と、あと二人で送ったよ。さー、入って」
まるで自分の部屋のように京哉を部屋の中へと促すそいつに、京哉は内心、いらつきながら仕方なく入った。
いつきに会って、文句言ってやろうと思ったのだ。
「おいっ!!いつきっ!!!」
叫びながら扉を開ければ……
「きょ、京!!」
慌てた様子のいつき。
中にはなるほど、さっきの奴の言っていたように、残り二人の知らない奴が居た。
彼らは部屋の中の唯一の机を囲んで座っている。
また、部屋を見渡せば、こないだ訪れた時の荒れた様子は全くなく、綺麗に整頓されている。
(何があったんだ?)
「約束どーり。
会わせてもらいたくて、篠田君に、僕ら三人でメール打ったんだ」
さっき扉を開けてきてくれた少年がそう言うと、いつきと一緒に座る、残りの二人も頷いた。
「……会う?」
あぁ...そんなよーなこといつきに言われたなー…
んで、何故か無駄に「守るから」とか言ったり、公の場でキスしてきたりして………思い出したくないことまで、思い出した。
「いつき、携帯は?」
「俺が奪い返した頃には、もう京にメール送信後で……ごめん
ってかそんなんで来ないと思った……」
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