053 放課後の憂鬱

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「正確には僕と、あと二人で送ったよ。さー、入って」 まるで自分の部屋のように京哉を部屋の中へと促すそいつに、京哉は内心、いらつきながら仕方なく入った。 いつきに会って、文句言ってやろうと思ったのだ。 「おいっ!!いつきっ!!!」 叫びながら扉を開ければ…… 「きょ、京!!」 慌てた様子のいつき。 中にはなるほど、さっきの奴の言っていたように、残り二人の知らない奴が居た。 彼らは部屋の中の唯一の机を囲んで座っている。 また、部屋を見渡せば、こないだ訪れた時の荒れた様子は全くなく、綺麗に整頓されている。 (何があったんだ?) 「約束どーり。 会わせてもらいたくて、篠田君に、僕ら三人でメール打ったんだ」 さっき扉を開けてきてくれた少年がそう言うと、いつきと一緒に座る、残りの二人も頷いた。 「……会う?」 あぁ...そんなよーなこといつきに言われたなー… んで、何故か無駄に「守るから」とか言ったり、公の場でキスしてきたりして………思い出したくないことまで、思い出した。 「いつき、携帯は?」 「俺が奪い返した頃には、もう京にメール送信後で……ごめん ってかそんなんで来ないと思った……」
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