053 放課後の憂鬱

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そう言ういつきは、上がり込んで来たこいつらに半ば諦めたような姿勢だったらしく。 つまりいつきは、自分一人がどーこーされるなら構わないという考えでいたが、俺の登場で軽く頭がついてきてないようだ。 軽くため息をつきながら改めて俺を呼び付けた三人を見てみれば、意外と普通のやつらだった。 見るからに受け顔の、媚びるような奴ではなく。 勝手な想像をしていただけに、京哉の中では中々こいつらが資料にあった、所謂"セフレ"という関係を結ぶ奴らに見えない。 彼らを見定めるような京哉の視線に、いつき、そして三人は少し沈黙した。 いつきとしては、かなり複雑な気持ちで。 他の三人としては、『いっちゃん』の恋人をこちらからも見定める気持ちで。 が、不意に一人が声をあげる。 「さっ、おめでとパーティー早く始めよーよ!」 「「……はっ?」」 見事に京哉といつきの声がハモる。 "おめでとパーティー"? 「いっちゃんが、」 「篠田様と、」 「付き合えて」 「「「おめでとパーティー!」」」 三人で打ち合わせでもしたのだろうか。見事にセリフを繋いで説明する。
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