054 経緯、関係、

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「いっちゃんの想いと比例するように、篠田様は保坂様と親密になっていってた。 俺らは、それでもいつかいっちゃんが想いを吹っ切れる日が来ると思って、 やけになってたいっちゃんの傍に居た。」 「そんでこないだ、いきなり。 ……いきなり、シノが言ってきた。 あんたとのこと。あんたとまた、話せるようになったこと。 今までの礼とか、謝罪とか。」 加藤は寂しそうにそう語ったが、反対に宮田は少し目をキラキラさせて、口を開く。 「俺らは、心から喜んだ! 夢みたいだったしね、 あんだけ保坂様に夢中だった篠田様が、いっちゃんと付き合い始めただなんてっ! 本当に心配していた分、 本当に好きだった分、 少なくとも俺は、いっちゃんが幸せになれるなら、すごく嬉しいっ!」 「だから祝うのさ…」 宮田の言葉続いて、加藤でない声が響く。 「新、買ってきたのっ!?」 半ば興奮気味の宮田は、急にした阿賀野の声に振り向くと、駆け寄った。 阿賀野の後ろには、困った顔をしたいつきが立っている。
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