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~京哉視点~
「東雲、ここでいーか?」
「あーえっと…‥あ、はい。そこにパイプ椅子2×10で」
「篠田ー、ちょっとこっちー」
「はいはい…」
体育祭前日が来た。
体育委員担当の俺は、体育委員でもないのに、いつきと一緒に現場の指示に追われてる。
『あれ?初体験は?』
なんて思ったそこの読者!
タイトル見て予想はついたかもしれないけど、残念ながらまだ処女喪失までは至ってない。
自分でもびっくりするくらいに受けってのが恐くて仕方がない。
だから、いつきにその場は何とかして丁重に延期を頼んだ。
大体っ、
『付き合う=即、ヤる』
っていう考えはおかしいし、
『俺が受け』
っていうのも納得がいかない。
・‥……とはいえ、体の繋がりが欲しいのもまた事実。
じゃあ覚悟キメろってみんな言うかもしれないけど、ヤるのとヤられるのとは訳が違う。
いつきとの体の相性なんて、考えたことなかった。
だから、正直ほんとに、受けは嫌だ。
かといって、じゃあいつきが受けとか想像できないけど……
明日は体育祭。
なのに悶々と、こんなことを考える俺。
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