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──次の日。
京哉は、髪を弄られている感覚に、目を覚ました。
目を開けると、伸びた顔をして片肘をついた格好のいつきが視界いっぱいに入る。
「おはよ」
「ん、おはよ…」
自分の声が、掠れていることに気づく。
京哉は、たまらずいつきの胸に頭を寄せた。
「痛い?」
「え、?」
「喉とか、腰とか……?」
「あ、あぁ……痛いというか、‥怠いというか、、」
寝ぼけた頭のまま、思った通りに頭の上にあるいつきを見上げながら言えば、顔を赤くするいつき。
「なに、照れてるの?」
「いや、京の声、掠れててエロいなぁって思って。」
「こんなに喘がせたのは誰?」
「うん、俺。」
そう言って、お互いに笑う。
京哉は、幸せを噛み締めた。
それはいつきも同じだろう。
急に、抱きつきたくなって、京哉は下半身を動かさないように注意しながら、腕をいつきの身体にまわした。
(くっ、──京は甘えるタイプか!
普段はそんなことないのに!!
ヤバい、……萌える。)
普段とのギャップに脳内で萌えるいつきに対し、京哉はその居心地の良さに目を細めた。
大きく息を吸い込んでから、ふと目の前の肌を一舐めしてみる。
勿論、いつきはいきなりの攻撃(?)に、びっくりして京哉を見た。
「京?」
「……」
名前を呼んでも、じっといつきの目を見るだけの京哉。
京哉が 何を言いたいのかがわかると、いつきは思わず口元が緩んだ。
「……朝から?」
「いいだろ?一発くらい」
昨日はあのまま何度か互いに絶頂を迎えて、そのあとは素直に風呂で洗い流して睡眠。
それなりにいつき的にはヤりまくったつもりだったのだが……。
(タチ同士は、やっぱヤバいな)
にしても、
初めてでこの積極性は凄い。
──こないだまで受けを恐がってばかりだったくせに。
そう思ったいつきだったが、寧ろこの現状は嬉しい限りで。
そのまま京哉に覆い被さった。
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