046 交差する想い

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いつきが部屋で一人、京哉への想いを確かめている時、一方の京哉は、部屋に戻って達也と電話をしていた。 ~京哉視点~ 「もしもしー」 『もしもしー俺だけどさ、』 「うん」 『東雲と、話してきたかー?』 「えっ、あーまぁー」 まさかここで、渡すもんだけ渡して、話すことを忘れただなんて言えない。 『あのな、もしほんとに嫌だったらってか馬があわないんだったら、 さっき、俺の仕事と取っ替えれるようにした。 ってか、そうできるように翔がしてくれた。 どう?無理そう?』 「えっ……」 いきなり達也からそう知らされ、なんとも言えない気持ちになる。 いつきとは、もう昔の関係には戻れない。 それは、今まで話さずにいた一年間からしてみれば、当然のことだ。 けど、…………… 「ううん、いい」 『大丈夫なのか?』 「うん、どうにかやれそーだし。 幼なじみナメんなよ」 『そっか。 なんかよく知らないけど、結局仲直りしたってとこか?』 ──仲直り? んなこと、できるわけないだろ。 「うん、そんなとこ」 嗚呼、結局俺は 昔頼りにしていた"光"をテバナセナイ。
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