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いつきが部屋で一人、京哉への想いを確かめている時、一方の京哉は、部屋に戻って達也と電話をしていた。
~京哉視点~
「もしもしー」
『もしもしー俺だけどさ、』
「うん」
『東雲と、話してきたかー?』
「えっ、あーまぁー」
まさかここで、渡すもんだけ渡して、話すことを忘れただなんて言えない。
『あのな、もしほんとに嫌だったらってか馬があわないんだったら、
さっき、俺の仕事と取っ替えれるようにした。
ってか、そうできるように翔がしてくれた。
どう?無理そう?』
「えっ……」
いきなり達也からそう知らされ、なんとも言えない気持ちになる。
いつきとは、もう昔の関係には戻れない。
それは、今まで話さずにいた一年間からしてみれば、当然のことだ。
けど、……………
「ううん、いい」
『大丈夫なのか?』
「うん、どうにかやれそーだし。
幼なじみナメんなよ」
『そっか。
なんかよく知らないけど、結局仲直りしたってとこか?』
──仲直り?
んなこと、できるわけないだろ。
「うん、そんなとこ」
嗚呼、結局俺は
昔頼りにしていた"光"をテバナセナイ。
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