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「なんで、そうやって……」
俺のことを、なんでもわかってしまうんだ。
勘?かな、
「い、いいよ……前みたく、一緒につるんでやってもいいって言うなら、つるむよ」
違う。
寧ろ、俺からお願いしたいくらいなのに。
つい、さっきの情景が頭の中に流れてきて、変に言い回してしまう…
「何その回りくどい言い方っ」
そう言いながら笑ういつき。
いつきはそんな俺の気持ちもわかってるみたいに、笑う。
こうやって、俺の気持ちを汲み取ってくれるのが、すごく嬉しい。
「じゃあっ、まずは昼だな。うん。
昼一緒に食べようぜ
あ、でも……京は保坂といつも居るんだよな。
急に俺と一緒になんて無理かっ」
いつきはキラキラ輝かせながら、話を進めてく。
「ううん、昼はいつも達也は会長さんのとこに行くんだ。」
笑いながら否定すると、いつきは顔をしかめる。
「無理に笑ってんじゃねーよっ
じゃあ何か?京はいつも、誰と食べてるんだ?」
そう言いながら俺の額を軽くペチッと叩く。
「ひ、ひとり…とか」
額を押さえてア然としながらそう答えると、いつきはまた抱きしめてくる。
「じゃ、問題なしだ」
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