047 心の支え

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途端、カーッと、顔に熱が集まるのを感じる。 達也を押し倒したぐらいだから、京哉はキスぐらいで真っ赤になるような純なわけじゃない。 相手が「いつき」だから、それがとてつもなく、いや、無意識的に顔が赤く染まる。 目を見開き、頬を赤く染めて、口をパクパクする京哉に、いつきは笑いを堪えるのに必死だ。 「これは、……脈ありかなっ」 短くそう言うと、立ち上がって京哉に手を伸ばす。 「京のそんな反応が見れるなんて、予想外。 さっ、夕食食べてないでしょ? 一緒に食べよ」 「そ、そうだな」 伸ばされた手を掴んで立ち上がる。 一緒に食べるなんて、一年ぶりだ。 こんなにもあっさりと、よりを戻していいのだろうか。 「まっ、いっか」 それが俺達だ。 男の友情って、そんなもんだよな。 「なにが?」 「ううん、なんでもない。 それより、久しぶりだな。いつきと食べんの」 「だなっ」 意外と、あっさり戻ってきた繋がり。 そして、何よりも俺の心の支えであることは、間違いない。 少し、いつきは昔とは違う感情をさらけ出すけど。 嗚呼どうか、 この存在を、もう二度と俺のもとから手放したくない。
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