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「じゃあ改めて聞くけど、俺が今までしてきたこと、京は全部知ってんのか?」
食堂に向かって歩きながら始まった、いつきの話。
「…まぁ、多分」
そうだ。
いつきは俺の知らない、たくさんの人を手にかけてきた。
俺を好きだと言えなかったいつきは、その欲のはけ口を、届かない想いを、……色んな人を抱くことによってぶつけてきたんだ。──
「じゃあ話は早い。
俺さ、そん中で三人だけ週一で関係持った奴らがいてさ、つまり、……セックスの相性のいいやつを三人選んで、関係を持ったんだ。
最低だろ?」
──あぁ、それも知ってる。
現クラス
2年C組5番 加藤 俊吾
2年C組25番 宮田 朗
2年D組2番 阿賀野 新之助
資料には確か、この三人だけが、定期的に会っていると書いてあった。
そいつらとの中で、何か問題でもあったのだろうか。
「その様子じゃ、京はそれも知ってたみたいだね
……俺、情けないな」
悲しそうにそう言ういつき。
「で、そいつらに何か言われたのか?」
すかさずそう聞くと、いつきは苦い顔をした。
「そりゃあ、それなりに。
けど、元々そういうだけの関係だってお互いに理解していたし、話はついた。」
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