第1話~少女とボディーブロー~

11/22
前へ
/581ページ
次へ
「借りた本返しに行くんだよ お前こそ何してんだ 部活はどうした?」 「本日は休みなり~ だから暇つぶしに校内探索してたんだけど、なかなか面白い事が無くてね~」 篠原は、のほほんとした顔で言う。 コイツを見てるとツクヅク世界は平和だと実感させられる。 「あり? 凍夜 手に持ってんのな~に?」 「ん? あぁ、コレは図書室で借りた本だけど 読むか?」 オレが本を差し出すと篠原は首を横に振って言う。 「いいよぉ その本、前に読んだしね~」 「へぇ お前“字”読めたのか?」 「なぁぬ!!? 失礼な!」 篠原はプンスカ怒りながら腕組みをする。 どうしてコイツはこんなにマンガ的な効果が似合うんだろう……
/581ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1191人が本棚に入れています
本棚に追加