第1話~少女とボディーブロー~

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 〈――― 壱 ―――〉 ――パタン オレは机の下で本を閉じた。 「ハァ……」 アホらしい…… 誰だよこんなしょうもない小説書いたヤツ せっかく図書室から借りて来たっていうのに…… 「ハァ……」 オレは、また少しため息を吐きながら教室の前を見た。 教室の前では先生が黒板にせっせと数式を書いている。 ご苦労なこったな、こんなクソ暑いのに…… 窓の外を見ると綺麗な青空が広がっていた。 オレの名前は『刹那凍夜(せつなとうや)』 血液型はA型で色々盛んな高校2年生って………… いったいオレは誰に自己紹介してるんだ?
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