あの頃の僕等は、それが世界の全てだとばかりに歌っていた

3/124
前へ
/143ページ
次へ
兄貴は父と母にとても可愛がられていたから、爺ちゃんっ子にはならなかった。 周りからチヤホヤされている兄貴から見て、年寄り臭い爺ちゃんがとても気に入らなかった。 だからよく兄貴に 「よくお前らあんなジジ臭い奴に懐けるよなぁ。やっぱり、周りには大人って言っても若い人がいた方が良いよね~。香水とか良い匂いだしさ。だから、ボクにはあんな年寄り臭いジジィは絶対無理!消えろって感じだしね」 と、オレとソラは言われた。 たまに、父と母にも 「余りあんな年寄り臭いクソジジィに近づくなよ」 と言われたりもした。
/143ページ

最初のコメントを投稿しよう!

34人が本棚に入れています
本棚に追加