プロローグ

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. 寮の中に入ると丁度前から灰斗が歩いて来た。 「あ、紗那!!お前佐伯先輩と歩いてなかったか?」 「え?見てたの?」 「喫茶店から見えた…大丈夫なのか?」 「あ~ちょっと時間いい?」 僕と灰斗は寮の中にある喫茶店に移動する。 「実は佐伯先輩と付き合うことになったんだ」 「はぁ!?なんで!!脅されたのか!?」 「ん…ま、まぁそんな感じ…で、でも意外と優しかったりするんだよ!?」 その後は、お前は騙されてるんだとか、恐くて逆らえないんだとか、色々言われたけど、僕は違うと言い続けた。 あまり納得していなかった灰斗は今は黙って見てると言ってくれた。 寮を変えるかもしれないと言ったら猛反対されたけど、僕の意志は強かった。 今日は1日色んなことが起こった。 佐伯先輩と付き合うことになったり、寮を変えることになったり…平凡な僕の生活にはかなり程遠くなってしまった。 これからさき、どうなるんだろう? .
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