プロローグ

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. 溜め息を吐き続けても時間は過ぎるもんで放課後… 「紗那~帰ろうぜ」 この人は僕の友達の紀野灰斗(キノ カイト)。灰斗は中学校の頃からの親友だ。此処、青葉三高は男子校なので一緒に帰るって言っても男ばかり。 しかも灰斗は僕と同じ寮生だ。 「ごめん。今日は用があるから一緒に帰れないんだ」 「そっか。分かった。じゃあまた寮でな」 「うん。バイバイ」 ごめんね灰斗。嘘ついて。でも毎日こんなこと言ってらんないし、明日には話そうかな… 僕1人、A棟目指して歩き始めた。 僕はA棟の玄関に来て思いだした。 僕ら普通科は1限45分だけど、S特進科は1時間だ。しかも普通科は6限だけど、S特進科は7限だ。計算すると2時間ちょっとは待っていないとになる…。 「はぁ…」 本日何回目かも分からない溜め息が出た。 .
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