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普段と変わらない朝、まだ肌寒い春、狭く散らかっている部屋に朝日が差し込んだ。
大学2年生の増山 茂弥は勉強で疲れた体をゆっくりと起こすと、いつものように、カーテンを開けてぐっと背伸びをした。
時計を見ると、既に10時30分を過ぎている。寝過ぎたな。
茂弥は軽く後悔し、布団を畳み始めた。
今日は昼前に朋美と会う約束してたんだっけ…
すぐに携帯を開き、メールを確認する。予想通り、朋美から『今日こそは遅刻しないから。』とメールが来ていた。
アイツは相変わらず早起きだな。そんなことを思いながら、茂弥は携帯を閉じた。
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