キライ。

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コートに押しかける度、彼はそう言ってくれる。   そして私の隣に座って、ひとつ深呼吸すると それから苦笑する。 だってこうしている理由は鳳君も知ってるはずだから、   「……何でもないよ」   そんな彼に私も苦笑するしかなかった。   ただ、彼が好きなだけで他の理由も無かったし。   入学式、私は鳳君と同じクラスでしかも隣の席になった。 それから親近感を感じて、よく遊ぶ仲間になった。     その『遊び仲間』から『好きな人』に変わったのは いつからだったかな…
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