第一章 大貫敦也の場合

9/11
前へ
/62ページ
次へ
大貫「うぅ……あ!」   大貫の顔は苦痛に歪みつつあるが、筋肉が動かないため人間にはとても見えない状態だった。   怨み屋「それじゃあモタモタしてると死んぢゃいますから♪第三間接ですよぉ~」   お嬢さん~♪ ブシャァ お待ちなさい~♪ ブシャァ ちょっと~♪ ブシャァ 落とし物~♪ ブシャァ 白い貝殻の~♪ ブシャァ ブシャブシャァァ 小さなイヤリング~♪ ブシャァァブシャブシャ   大貫は既に痛みを感じすぎて脳が麻痺を起こしかけていたが、覚醒剤がそれを許さなかった。  大貫『痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛いいたいいたいいたいいたいいたいイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』   怨み屋「次は手首ですよぉ♪♪ゆっくりゆっくり絞めていきますからね………♪」   あらクマさん♪ キリキリキリ ありがとう♪ キリキリキリキリキリキリ お礼に♪ キリキリキリキリキリキリキリキリキリ 踊りましょう♪   ブッシャァァァァァァァァ   瞬間、血潮が吹き飛んだ。 まるで火炎放射機の如く。   ラララランランランラ♪ キリキリキリキリキリキリキリキリキリキリキリキリキリキリキリキリキリキリ ラララランランランラ♪       ブッシャァァァァァァァァブシュッフシャァァァ   辺り一面、血の海である。 大貫はほぼ死にかけていた。 しかし、大貫にはその方が幸福に感じられた。
/62ページ

最初のコメントを投稿しよう!

163人が本棚に入れています
本棚に追加