第二章 鈴木正幸の場合

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正幸「はぁ……はぁ……お願いだ…止めてくれ…なんでもする……だから…それだけは…」 怨み屋「薬が効いてきたようですねぇ……話す余裕があるんですから。あ、ちなみに止める気は一切ありませんよ?」 正幸「ふざ…けんな…」   そう言う正幸を尻目に怨み屋は闇の中に消え、ガチャガチャという音を立てた後また現れた。 その手にはワイヤーと薬のカプセルがあった。   怨み屋「失礼しますよ」   怨み屋は正幸の口を強引に開け、薬を投げ込み、口と鼻を塞いだ。   正幸「ン゛グ!フグ…ガハッ!!」     ゴクン   怨み屋「飲みましたね?では」   怨み屋はそう言うとワイヤーを正幸のモノに巻き付けた。   怨み屋「先程飲んだ薬は俗に言う媚薬です。心を落ち着けていれば平気ですが、一回スイッチ入ると一気にきますよ♪」 正幸「そんな……」 怨み屋「大丈夫♪気持ちを落ち着けていれば良いんです。今までの罪を思い出して懺悔でもなさって下さい。薬の効果は……30分です。では」 正幸「30分………」   怨み屋は闇の中へ消えていった。
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