第二章 鈴木正幸の場合

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正幸「大丈夫だ……冷静に……たった30分だ。大丈夫大丈夫……」   正幸は必死に自分を励ました。 正幸「罪を懺悔しろ…か。…………なるほど…懺悔すれば、必ずあのシーンが蘇る。それでスイッチオン…か」       25分後………       正幸「やべぇな………」   意識しないようにするのは意識するのと同様で、徐々に正幸の脳はレイプシーンを蘇らせていた。   正幸「クソッ!!………消えろ…消えろ…俺は何も覚えてない…覚えてない…」   その時、どこからかカタカタと音がした。   正幸「クソッ!静かにしてろよ……ハッ!」   いやぁ! うるせぇ!静かにしてろよ!!すぐ終わるからよぉ… 止めてよ!!お願い!痛いよぉ! オメェが悪いんだよ。そんなエロい服着てるからなぁ…… いやぁ!止めて! ゲヒャヒャヒャヒャ!!!   正幸「ハッ……ハッ……」   なぁ…見せてくれよ… いやぁ!!イヤァァァァァ!!!! ビリィィィィィ!! イヤァァァァァーーー!!!!  正幸「……終わった…」   正幸はそう悟った。 実際、既にワイヤーは半分ほど食い込んでいた。 だが、記憶の再生と共にどんどん膨張を続けるモノは、もう止めようが無かった。   ギチギチ…ギチギチ…ギチギチ…ブシュッ!   遂に出血が始まった。 しかし、その血も正幸の記憶の再生を助長させた。   ギチギチギチギチ……ギチギチギチギチ……   正幸「もう……ダメだ…」   もう正幸のモノはほとんど中央の筋肉のみで繋がっている状態だった。     ピー   ピー      正幸「………………なんだ?」 怨み屋「30分経過……」 正幸「怨み屋!!助けてくれ!」 怨み屋「断ります。むしろ引導を渡しますよ。私は」   そう言うと怨み屋はワイヤーの両端を掴んだ。       ビュン!! ブチン…………ボトッ。   正幸「…………………………………………………………………………………………」 怨み屋「まだ終わりませんよ?まだまだ♪」
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