第三章 永山遼の場合

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永山「………………」 灯「………………死の直前まで持っていってあげる…あなたは腐ってるわ……骨の髄までね………………」   バチン、ビシン、と永山の体に鞭が叩き付けられ、服が裂け、皮膚が裂け、血がにじむ。   永山「はぁ……ぐぁっ!!」 灯「あぁっ!!くそっ!!」   永山の体はほとんど血まみれだった。   灯「返してっ!!家族を!!平和を!!返してよぉ!!!」       ガシッ   灯「えっ?」   誰かが灯の左手を掴んだ。   怨み屋「もう……止めなさい……………死んでしまう…」 灯「……はぁ……はぁ……」 怨み屋「永山遼……聞こえてますか?」 永山「……う…あ……ぐ…」 怨み屋「永山遼、あなたは死刑にしたって償えない罪を犯した。それを忘れずに……では、永遠にサヨウナラ」
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