Moon in the dark

2/2
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/14ページ
窓を開けてみると 秋風が頬をかすめた なびく髪をかきあげて 空高く目を移す 闇夜にうかぶ 白き月は あまりに明るく 眩しいとさえも思う なにが悲しくて 夜空見上げてるの? それさえもわからないけど ただなんとなく 君の顔が浮かんだよ 風が吹くと 君の匂いがした こんなとき どんな顔をすればいいの? 君が言うように 笑えばいいの? 君だったら どんな顔をするの? 泣いてくれるの? 闇夜で孤独に光る 白き月を なぜかとても 愛おしく思う そっと頬をつたった 冷たい雫 なぜ泣いてるの? 君のいない世界が 悲しいから? 思えば随分 月に近づいた気がする 街の明かりが 遠く下に見える… 2人いた世界から いなくなったのは私 泣いているの? 悲しいから? 君がいないから? こんなに空高くにいても 君だけはよく見えるよ 泣かないで 私はちゃんと君のこと 見守っているから…
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!