走れ田中

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『はぁっはあっ!』 田中は走ります。親友田中の為に、処刑されるということがわかっている場所へ…。 (妹の家から歩いて30分) 処刑場 『田中よ…そろそろ日が暮れるな…』 『このボケ!田中は必ず帰ってくるんや!…ところで全く話が見えんのやけど…どうなっとるんや?』 誰も説明してなかったようです。 『…処刑しろ』 『はぁっ!?処刑!?』 田中に迫る兵士たち 『ちょっ!やめぇや!こら!』 その時! 『まったー!!』 処刑場に駆け込んでくる一人の男が! そう!田中だ! 『田中はここにいる!ここにいるぞ!処刑されるのは私だ!田中を離せ!』 田中王は感動しました。親友田中の為に帰ってきた田中に、そして、二人の絆に。 『私が悪かった…田中に…田中よ…私が間違っていたよ…処刑は無しだ』 『田中王…』 『田中の縄をほどけ!』 縄をほどかれ自由になる田中 『田中…』 『田中…』 親友田中は元凶が田中だと薄々感づいていましたが空気が読める男でした。 なので 二人の田中は堅く抱きしめ合いました。 『ところで全く処刑無しというのもなんだな…』 『は?』 王様の言葉に二人は目が点になりました 『とりあえず中田を棒叩きの刑に処す!』 『あ、ならオッケイ』 田中達は見事にハモリました 『は!?俺関係な…』 『問答無用!』 『あ!俺にも田中という親友が…』 『嘘をつくな!100叩き追加だ!』 『ぎゃー!』 街に二人の田中の笑い声と中田の悲鳴が響き渡りました。 めでたしめでたし …なにか言いたい事があるか?
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