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時間通り学校には行ったが とてもじゃないか授業なんて耳に入らない。  あの写真と付着した血… 絵の具には見えなかった。 何でアタシの名前が?  どうしてパパの写真が?  何も分からない。  休み時間になっても上の空のままで 流石に心配になったのか友達の夏美が話し掛けて来た。 「優子…どうしたの?なんかチョーシ悪い?」 アタシは心配掛けまいと必死で取り繕う。 「何でもないよ。朝食べたロールパンが美味しくなかったからさぁ!」 なんて冗談を交えながら。
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