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夏美には父親がいない。
顔も覚えていないと…昔聞いた事がある。
だから優子は大好きなパパの話も夏美の前では控えていた。
それなのにこんな話を聞かせる事になるとは…
「実は…」
優子は正直に話す事を決心し、夏美に向き直る。
夏美も真面目な顔になった。
穏やかな日差しが差し込む昼休み。
2人の周りだけが重苦しく淀んでいる…。
優子はそんな中で今日の出来事を話した。
全てを聞いた後、暫く間を置いて夏美がやっと口を開く。
そしてその口はとんでもない事を呟いた。
「もしかしたら…ママの双子さんが生きてて復讐するつもりなんじゃ…」
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