味噌汁クエスト

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ある日の事…… 「おい! マサル大変だ!」 シィルがマサルの部屋にズカズカと入ってきた。 「いくら幼なじみだからって、ノックぐら」 「いいから早くテレビ付けろよ!」 シィルはマサルにテレビを付けさせようと急かす。 マサルはリモコンに手を伸ばし、テレビを付けるとニュースが流れている。 『……もう一度言う、世界征服をしたあかつきには世界中の主食を味噌汁にする、以上だ』 『……では、ニュースを続けます。昨夜未明……』 ニュースは普段通りに戻った。 「な?」 「いや、何が」 マサルは呆れている。 「あいつ、和食派で俺達ん事グリードって呼んでた!」 「お前の考えている世界観の用語と逆だな」 「だろ? すげえと思わない?」 「まあ、凄いな、ある意味」 「うおっし!」 シィルはガッツポーズをとりだした。 「でさ、味噌汁無性に飲みたい」 その後シィルはなんか言い出した。 「ここらには味噌汁てか、味噌すら売ってないぞ」 「よし、味噌汁探しに行こう」 「はぁ?」 「味噌汁、探しに」 マサルは嫌な汗がだらだらと流れてくる。 「一緒に行こうとか……」 「よく分かったね、さすが幼なじみだ。因みに強制」 そう、一番苦労しそうなのが彼、マサル君なのである。 真面目君は一番いじられやすい。 ここテストに出るから要チェックしとけよ。
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