ファンタジックな世界にようこそ

2/3

2人が本棚に入れています
本棚に追加
/20ページ
「ところでお前、戦闘経験は?」 「無い!」 マサルの問いにシィルは自信満々な表情と手振りで答える。 「だと思った」 「とりあえず、家にあった血塗れの木刀を持ってきた」 と自慢しようとばかりにシィルは木刀を見せびらかす。 「誰んだ?」 「姉貴の」 マサルは納得したと同時にかなりの不安に駆られる。 「マサルは代々魔法使いの家だろ? 杖はどうした?」 「杖はオレには合わないからな、魔導書を持ってきた」 「えー」 「えーって……」 「やっぱ魔法使いってさ、こう杖を出して、しゅばばばーんってこう出した方が格好良いじゃん」 とシィルは魔法を出すポーズをとり、マサルに説明をする。 「本ってさ、地味」 「地味で悪かったな!」
/20ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加