ファンタジックな世界にようこそ

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「なあなあ」 「何だ、シィル」 「現実世界ってさ、何でシンボルエンカウントなんだろ」 「そりゃ、見えなかったらおかしいだろ、しかも突然現われたら、驚いて毎回先制攻撃食らうし」 「でも、見えない方が安心出来ない?」 「まあ確かに……こんだけわらわらいたら気持ち悪いし、よりによってスライム」 そう、彼らの目の前にいるのはスライム量産型、襲ってこないがいるだけで不快感を与えるモンスターなのである。 「まあ、襲ってこないのは良い事だ。ここの奴ら叩くと分裂……」 マサルがシィルを見た瞬間、血の気が引いた。 なにせ、シィルが木刀でスライム達に襲い掛かっているのであるから。 スライムは徐々に増える一方。 お、シィルがマサルの方を向いた。 「……やっちったぜ」 「バカ」 マサルはシィルに本の角で殴ろうとしたのは言うまでもない。
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