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「おとーさーん!朝よぉ!」妻が起こしてくれる声が聞こえる。 なんとも言えない後ろめたい気持ちで一階のリビングに降りる。 食卓には妻が作ってくれた朝食が並んでいる。 昨日の夕食の残りをレンジで暖めたものがほとんどだ。 今年から大学生になる長女は今日も帰ってきていないらしい。 大学の歓迎会やらがあるので友達の家に泊まるらしい。 本当の所は分からない。 そして、長男は2年前から俗に言うひきこもりだ。部屋からは出てこない。 なので朝食をとるのはいつも妻と二人だ。 妻はパートをしている。 なので朝はあまり会話はない。 妻「今日は何時に帰るの?」 正広「あぁ、残業がなければ7時ごろかな。」 そんないつもと変わらない会話をしつつ、朝食を済ませ、スーツに着替え私は家を出た。 行ってきます。
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