人間と言う悪魔

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この山には 母親と息子が二人で暮らしている なぜ こんな山奥に 二人で暮らしているのか そう ここなら人間が来ないからだ 息子は ママと呼んでいるが 息子は30歳だ 息子が小さい時 母親の私の不注意で 息子の顔は大火傷 私が晩御飯の天ぷらを揚げているとき 下に居た息子に油を こぼして 大火傷をさせてしまった すぐに病院に連れて行ったが 顔は元には戻らなかった 酷い火傷で 皮膚はただれ こ これが息子の顔・・・ 絶望的だった まだ小さいが この子が もう少し大きくなって 小学校に行くようになったら きっと イジメにあうだろう 社会人になっても イジメは続くだろう 一生イジメは続くだろう そう考えた時 私は息子と二人で 誰も来ない この山で 残りの人生を 過ごそうと決めたのだ この事で 旦那と離婚もした 山で暮らして26年が経つ この先の人生も誰も来ないこの山で 二人で誰にも邪魔されずに 幸せに 暮らすの 誰にも邪魔されずに・・・
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