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「遅っせーな、進吾のヤツ、まさかトイレに行きたいとか……ハハハ」
啓汰はニヤつきながら言った。
「まさか、啓汰じゃあるまいし、すぐ戻って来るわよ」
奈々は車のハンドルを少し強く握りながら言った。
「うん?……俺そんな事あったかな……奈々とのデートの前にはいつも済ませてるし、遅れた事ないだろ」
奈々は…………
無視した。
「進吾、らしくないね、そんなに難しい任務じゃないのに……」
奈々は車内の時計を一瞬見て、人さし指でハンドルを軽く叩いた。
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