おじいちゃん家

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お父さん…。 どうして? おじいちゃん家に行ったから? ご飯食べて来たから? お肉だけ食べに帰って来たから? 私はアクに埋もれた肉の切れ端を、箸でつまんで口へ運んだ。 ゴマダレを舐めてるようだった。 お母さんが、お父さんのおかわりを持って戻って来た。 涙が溢れて来たけど、私はお母さんには心配を掛けたくなくて、必死にこらえた。 少し落ち着いて、 私は箸と器を置いた。 そしてなるべく明るく 「ごちそうさまでした😃」 と言った。 少し驚いた顔をして私を見るお母さんとお父さん。 「もういいのか?肉好きなんじゃなかったのか?」 お父さんが言った…。 私は 「やっぱりお腹いっぱいだった😃」 と、お母さんに向かって言うと、食器を台所へ運んでそのまま子供部屋へ戻った。 「なんや、あいつ?」 リビングから聞こえたお父さんの声。 こらえていた涙が一気に溢れ出した。 なんで? 次から次へこぼれ落ちる涙。 少ししてリビングからは楽しそうな笑い声が聞こえてきた。 私はひとり、子供部屋で声を押し殺して泣いていた。
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